ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)とは?
ゴルフ肘は、肘の内側に痛みや不快感を引き起こす症状の名前です。
医学的には、「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」と呼ばれます。

この痛みは、主にゴルフなどのスイングスポーツで頻繁に使用される前腕の筋肉や腱に負担がかかることによって引き起こされます。
しかし、ゴルフ以外のスポーツや日常の活動でも発生することがあります
ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)の主な症状

余談ですが、内側上顆の痛みが「ゴルフ肘」としてよく知られていますが、外側上顆の痛みは「テニス肘」として知られています。
<ゴルフ肘の症状>
・肘の内側の痛み
・肘の腫れ
・肘の動かしにくさ
などが含まれます。
ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)になりやすい方の特徴
以下のような方に多いと言われております。
・ゴルフをする方
・バドミントン、バレー、バスケなどのスポーツをする方
・楽器の演奏者
・パソコン、スマホで肘が曲げっぱなしの方
・腕の力を使う作業が多い方
・握る動作が多い方
・ゲーム機を長時間持つ方
・美容師、理容師
ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)の原因はなにか?
肘を形成する骨に付着する筋肉の疲労・緊張により付着部が炎症を起こす症状です。
この時に痛みの原因となる筋肉は、肘の曲げ伸ばしよりも手首の動きに関わる前腕(手首から肘)の筋肉です。



そのため、手首の動作、特に力を込めるような動きで痛みを誘発しやすくなります。
ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)になる動きの特徴はなにか?
・スポーツでの手首のスナップ
・ペンやハサミの繰り返しの使用
・楽器の演奏などの連続した負荷をより長期間続ける
これにより、肘(上腕骨内側上顆)に付着する筋肉が骨膜を引っ張り、骨膜炎が生じます。
これが、ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)の発症メカニズムです。
また、日常ではスマホの使用、洗濯物や料理の時の手の使い方、買い物での荷物の持ち方などにより、腕が力みやすい方も、骨膜に負担がかかるため、上腕骨内側上顆炎になりやすいといえます。
ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)の一般的な治療
一般的には、薬で治療をします。(非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、痛み止め、湿布)
しかし、この保存療法では痛みは緩和するものの完全には取れません。
痛みが残存する場合や痛みが再発する場合があるのです。
再発を予防して根本的に改善するためには、筋力、柔軟性、フォームの改善が必要です。
予防策としては、スイング時の姿勢やフォームの改善、適切なストレッチやウォームアップなどがあります。
また、適度な休息と運動のバランスを保つことも重要です。
ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)に対する当院の整体
①手首に関わる筋肉を治療します



手首の痛みや不快感を軽減し、手首の動きと機能を改善します。
②手首の関節のズレや引っかかりを治療します

手首を動かす時にはたくさんの関節が動きます。
また、手首にはたくさんの骨があります。
これらを一つ一つ丁寧に動かし、骨のズレや引っかかりを外すことで、肘にかかる負担を解消していきます。
これが、ゴルフ肘の根本的な治療となります。
③前腕の骨(橈骨・尺骨)の動きの矯正

テイクバック時は、腕を内側に捻ります。
その時の関節の動きが悪い場合も、筋肉に負担がかかるため、矯正していきます。

そのため、前腕にある骨(橈骨・尺骨)のズレや引っかかり関節の動きを調整する必要があります。