
肩の腱板とは?

腱板損傷を説明する上で、まず、「腱板」とは何かを説明しなくてはなりません。
正式には、「回旋筋腱板(ローテーターカフ)」といいます。
肩関節の周りを覆っている筋肉の事で、全部で4つの筋肉の腱から出来ています。
この筋肉が肩関節を覆っていることで、肩は安定した動きを行なうことができるのです。
肩の腱板損傷とは?

回旋筋腱板が何らかの原因で、傷ついた状態をいいます。
腱板損傷の一般的な治療
まずは、整形外科を受診し、レントゲンやMRIなどの検査を行ない、どこに問題があるのかを診断してもらいます。
その後、痛み止めや湿布の処方や電気治療を行ない、痛みの軽減を図ります。
急性期
- 痛みが強いため、無理な整体は行わず、リラクゼーション中心に行ないます。
- 骨盤、背骨、肩周囲の筋肉、関節を調整する
回復期
筋肉の治癒する状態を確認しながら、腱板損傷後に生じる柔軟性低下や筋力低下に対して、柔軟性獲得や筋力向上を図るリハビリを実施していきます。
腱板損傷で大事になってくる再発予防を考えて、骨盤から背骨、肩周囲を丁寧に整え、二度と損傷しない体を作ります。
慢性期
一般的な腱板損傷であれば、約1ヶ月で完治します。
しかし、1ヶ月を過ぎても痛みが生じていたり、柔軟性の低下が生じていたりした場合は、きちんと治る過程に入っていないと考えていいでしょう。
そのような場合、早期に手を打たないと、延々と症状が続くことになります。
補足
「動かさなければ、硬くなる」「動かさなければ、筋力がおちる」などは間違いです。
痛みがあるために、硬くなったり、筋力低下が生じたりするのです。
しかし、痛みが長期間に及ぶと、自律神経の働きに障害を生じて、痛みが手先まで生じることがあり、交感神経性ジストロフィーと呼ばれる状態になることがあります。
肩の痛みの原因が腱板損傷である場合、動かしたり、ストレッチしたりしないでください。
必ず、悪化します。
さらに、腕を動かさなくても、腕に力が入るだけで腱板損傷は悪化します。
注意が必要です。
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K・M様 女性 39歳

