呼吸と胸郭の関係
胸郭とは、肋骨などの胸のまわり全体のことを言い、呼吸をする時はこれらが重要な役割を果たします。
胸郭の動きが制限されていると呼吸がし辛くなり、苦しく感じることがあります。
また、スポーツを行っている方の中では、陸上の長距離走選手などにも大きな影響があります。
胸郭の動きが整うと、呼吸することによるストレスが減るため、
肺活量が増してパフォーマンスが上がることがあります!
呼吸時の胸郭の動き
呼吸には、「呼気」と「吸気」に分けて考えます。
まず、呼気(息を吐く時)についてです。
安静にしている時の呼気は筋肉を使わず、肺の弾力性によって息を吐き出します。
運動中などの呼気は、意識的に息を吐く必要があるため、肋骨の間の筋肉や腹筋を使って息を吐き出します。
この時、胸郭は全体的にしぼみ、肋骨が内下方へ狭まります。
次に、吸気(息を吸う時)についてです。
安静にしている時の吸気は、横隔膜の収縮によって行われます。
運動中などの吸気は、胸鎖乳突筋などの首の前にある筋肉を使って息を吸います。
この時、胸郭は全体的に膨らみ、肋骨が外上方へ広がります。
- 感染性呼吸器疾患
- 気道閉塞性疾患
- アレルギー性肺疾患
- 間質性肺疾患
- 腫瘍性肺疾患
- 肺血管性病変
- 胸膜疾患
- 呼吸不全
- その他手術後
これらの疾患に加え、胸郭の動きが制限されていると、症状が強く出ます。
当院での呼吸に対する整体
胸郭を動かす関節は、以下の関節になります。
- 肩鎖関節
- 胸鎖関節
- 胸肋関節
- 肋椎関節
- 椎間関節
- 肋骨間関節
これらの関節それぞれに動きの特徴があるため、一つ一つしっかりと確認しながら丁寧に施術致します。
特に、肋骨の施術は呼吸に合わせて行い、無理のない動きの中でしっかり施術致します!
胸郭の動きを調整したところで、それを維持できるように、必要があればセルフケア指導もさせて頂きます。