外反母趾の病因
様々な形状や性質、種類の靴が作られ、それを履くことや最近の生活様式によって、急速に増加してきています。
- 土踏まず(内側縦アーチ)の低下=扁平足
- 横アーチの低下
- 中足骨の内反変形
- 中足骨頭の円形化
- 長い第一中足骨
- 基節骨外反
- 種子骨の内反変位
上記の要因などが密接に関わりあって発生します。
内側に曲がっているのにどうして外反母趾?と感じる方がいると思います。
足の中心から見ると内側に曲がっていますが、体全体の中心から見ると足の親指が体の外側に向いているためです。
足に合わない靴を履いていたり、足の筋力が低下していたりすると起こります。
男性と比べて女性の方が筋力が少ないためか女性に多いです。
外反母趾のレントゲン像と診断
外反母趾の方のレントゲンでは、このように写ります。
そして、レントゲン上で、どのくらい曲がっているかを線を引いて角度を出します。
その角度が基準より大きければ、外反母趾という診断が付き、治療が開始されます。
外反母趾が原因で膝に痛みが生じる!
その理由は、上の写真で説明が付きます。
まず、矢印の外反母趾が発生します。
外反母趾が発生するということは、足の扁平足も生じます。
扁平足になると、足の内側が下に沈むことになり、すねの骨がその沈み込みのバランスを保つために、外側に倒れます。
すねの骨が外側に倒れると、今度はその上に位置する大腿骨が内側に倒れ、全体のバランスを保とうとします。
このように、外反母趾から始まった悪い運動連鎖が、膝関節に対して内から外に向かう力に変わり、膝はO脚になります。
そのため、膝の内側に圧縮・回旋ストレスが加わり痛みが生じるようになるのです。
当院の母趾に対する整体
一般的に外反母趾角が20°を超えたものは外反母趾と診断され、30°を超えたものは手術が必要と言われております。
しかし、痛みを抑えるのに変形が全てではありません!
患部の痛みは炎症からくるものが多いため、炎症に対するアイシングが必要です!
さらに、痛みを出現させてしまう要因として、筋肉や関節の要因があります。
まずは、筋肉です。
外反母趾に対して「タオルギャザー」と呼ばれる、タオルを足の指でたぐり寄せるエクササイズがあります。
要するに「母趾屈筋」である指を曲げる筋肉を鍛えて外反母趾を改善するものです。
正しい方法として、変形がない場合や変形が軽度の場合は、足首を下に曲げた状態でタオルギャザーをすると効果的です。
しかし、変形が進んでしまった後では逆効果になってしまうので注意が必要です。
次に関節です。
足首にある関節がスムーズに動いていないと、扁平足となり、外反母趾が悪化します。
さらに、必要な方にはテーピングやインソール作製を行います。
当院では、お客様の足に合わせた、セルフエクササイズや足首の調整を行うため、安全かつ効果が高い施術を使用します。