膝関節の水をたまらないようにするには・・・
「ひざの水」の用語の誤解
膝関節に水がたまる事を専門用語で「関節水症」と言います。
ちなみに、「関節水腫」は間違いです。
まず、膝の関節液について説明します。関節液は、滑液と呼ばれます。
滑液は、関節を覆っている関節包の内側にある滑膜で、分泌・吸収を行っており、関節液は一定の量に保たれています。
【滑液】
透明で粘り気のある液体。
潤滑油の働きがある。
成分:ヒアルロン酸、たんぱく質
【ヒアルロン酸】
コンドロイチン硫酸やケラタン硫酸などとともに軟骨細胞内で生産される物質。
ムコ多糖(グリコサミノグリカン)ともいう。
ひざ関節の炎症によって関節水症が生じている!
変形性ひざ関節症などで、この滑液内に異物(細菌や軟骨の破片など)が入り込むと、
炎症が起こります。
炎症が起こると、滑膜の透過性が亢進して、血漿成分、白血球、リンパ球、異物分解酵素が関節内に分泌されます。
これにより、関節の内容量が増大して、「膝に水がたまった」という状態になります。
また、炎症が治まると、滑膜の透過性が元に戻り、吸収と分泌のバランスが保たれ、関節液の量が正常になります。
関節水症があると、膝が重く感じたり、曲げ伸ばしの際に違和感が生じたりします。
ひざの水を抜いても、くせにはならない!
では、炎症状態にあり、関節の内容量が増大し、関節液が過剰に貯留しているとき、この関節液を抜いた場合、癖になるかというと、癖になることはありません。
癖になるという表現は「一度、水を抜いたことが原因となって、また再び水がたまること」をいいます。
水が出来る原因は、関節内に異物が入り込んで、その結果、身体の防御機構が働いた結果なのです。
つまり、いくら関節液を抜いたとしても、原因である異物がある限り、(炎症が続いている限り)何度も関節液がたまるのです。これが「くせになる」ことの正体です。
このように、厳密には癖になっているわけではありません。したがって、「膝の水を抜くと癖になる」ことはあり得ないのです。炎症を早く治す治療を行ったほうが賢明です。
また、炎症にて溜まった関節液の中には、異物、老廃物だけでなく、関節を破壊する化学物質があるということが分かってきました。
したがって、早期に「関節水症」を改善しなくては関節がどんどん破壊されていきます。
変形性膝関節症になると、膝関節の中に水がたまることがあります。
当院での膝の痛みの整体
関節の水が貯まる原因のもう一つは、膝の上にある「膝蓋上嚢」と「膝蓋下脂肪帯」と呼ばれる組織の機能が低下していることが考えられます。
これらが膝の筋肉や靱帯に癒着していると膝が正常に動きません!
膝が正常に動かないと炎症が強くなり、古い関節の水が吸収されません。
当院では、膝に水が貯まる前に、この組織を直接刺激して膝の正常な機能を維持します。
膝に水がたまる前に、当院の整体がおススメです。