ペルテス病が股関節痛に関与する
ペルテス病とは?
発育期に大腿骨の先端(股関節部分)が阻血により壊死してしまう病気です。
最終的には、壊死は完全に修復されますが、変形が残ってしまうことが多いです。
発症年齢は3~12歳くらいまでで、一番頻度が多いのは6~7歳です。
性別では5:1と男児に多いです。
初期症状は股関節痛が多いのですが、太ももから膝の痛みのみを訴えることもあります。
また、怪我などの誘因もなく、これらの痛みを訴える場合は一度、病院にかかることをオススメします。
ペルテス病の一般的な治療
治療の原則としては、大腿骨を潰さないようにすることです。
保存療法では、免荷装具療法が主体です。
それは、大腿骨の先端を覆っている骨盤に対して、すっぽりと覆いかぶさる位置(足を外へ広げた位置)で固定する方法です。
手術療法では、大腿骨内反骨切り術と呼ばれる手術が多いです。
これは変形して大腿骨の向きが変わってしまったものに対して、骨を切って正しい位置に戻すという手術です。
ペルテス病の経験があると・・・
このような既往があると、将来、変形性股関節症に移行する可能性があります。
そのため、股関節痛が生じた方の問診には、このペルテス病の確認が重要になります。
しかし、きちんと股関節の整体をすることで、ペルテス病を経験したことがある方でも手術せずに、日常生活を快適に過ごすことができるようになります。