脳梗塞・脳出血後、後遺症が残る方が多いです。

その後遺症が、リハビリを行なっていくと、良くなるのではなく、悪化する方がいらっしゃいます。

なぜ、良くなるはずが悪化するのでしょうか?

脳梗塞とは?

脳にある血管が詰まり、脳に血液が行き渡らなくなることで、脳に異常をきたし、身体に障害をきたすことを言います。

脳出血とは?

脳の血管が傷つき、脳内に血液が充満して、脳を圧迫することで、身体に障害をきたすことを言います。

脳出血・脳梗塞の症状

脳の血管が傷ついたり、血管が詰まったりすることで、脳へ栄養が行き渡らなくなり、脳の機能が低下または、消失してしまうことを言います。

具体的には、四肢のしびれ、感覚が鈍くなる、感覚が消失する。

力が入りにくくなる。力が入らなくなる。

言葉がうまくしゃべれなくなる。

忘れっぽくなる。

また、障害部位や重症度によって頭痛、めまい、吐き気や意識が薄れる、最悪の場合、死に至る場合もあります。

脳梗塞の原因

喫煙や大量の飲酒、糖分の摂りすぎなどの、生活習慣の乱れからくる、動脈硬化が大きな原因とされています。

脳出血の原因

ほとんどが高血圧によるものと言われております。

脳梗塞や脳出血後の後遺症として様々な症状が現れます。

具体的には、

  1. 手足の緊張が高まった
  2. 痛みやしびれが生じている
  3. 手足が不安定になった
  4. 力が入りにくい

などです。

これらの症状に対して、機能を回復させようとリハビリで筋力トレーニングを行なうことが多いです。

しかし、麻痺した筋肉に対して筋力トレーニングを行なうと、過度な負荷となり、状態が悪化することが多いです。

バランストレーニングも同じく、筋力が低下した状態で、行なうと緊張が強まり、悪化する場合が多いです。

その為、リハビリを行なっていてもなかなか良くならない。

むしろ、悪化していると感じてしまうことがあります。

さらに悪いことは、今までのトレーニングが足りないと感じてしまう方は、さらに筋力トレーニングのレベルを上げて頑張ってしまう方がいらっしゃいます。

そうなると、筋力トレーニングを頑張れば頑張るほど悪くなってしまうという、悪いサイクルにはまってしまいます。

これが、後遺症が悪化するメカニズムです。

当院では、脳梗塞や脳出血後のお客様も整体を受けることができます。

脳梗塞や脳出血による後遺症は、あたかも、脳梗塞や脳出血からくる症状のように見えても、実は、「関節や筋肉のこわばり」が原因である方も多いです。

また、脳梗塞や脳出血による筋力低下がある場合には、筋力トレーニングを行うことが悪いわけではありませんが、その前に関節や筋肉の調整を行なっておくことで、筋力向上の効果が高まることもあります。

そのため、当院では、後遺症が悪化する前に、関節や筋肉の状態を正常化しておくことをお勧めしています。

リハビリをしているのに、なかなか改善傾向にない、むしろ悪化傾向にあるという方は、お気軽にご相談ください。

後遺症のそれぞれの原因は、以下をご覧ください。

①手足の緊張が高まった

身体の緊張が高まる原因として、関節の動きが悪くなっている事が挙げられます。

麻痺した筋肉で、動きづらい関節を動かそうとするため、いつも通りの生活をしているだけでも、どんどん緊張が高まってしまいます。

②痛みやしびれが生じている

脳卒中の後遺症の中で、本来、痛みは出現しません。

何らかの原因で筋肉のこわばりが生じ、血流が悪くなります。

それによって、麻痺した筋肉は、さらに血流が悪くなります。

そのため、痛みを感じてしまうのです。

脳卒中の後遺症の中で、しびれが起こるということはありますが、筋肉や関節の硬さが原因でしびれになっていることもあるため、「脳からくるしびれ」と決めつけるのは早いのです!

③手足が不安定になった

手足が不安定になっている方は、力の入れるタイミングや力の入れるバランスが悪くなっていることが多いです。

つまり、自分のイメージするようにうまく力が入らないということです。

日によって調子が悪く、身体が重いと感じることがあると思いますが、脳卒中の後遺症がある方は、それが著明に現れるため、手足が不安定になります。 

この原因として、関節がスムーズに動いていないことが挙げられます。

関節の周りにある組織が硬くなっていたり、関節の中にある潤滑液が正しく機能していなかったりすると起こります。

④力が入りにくい

「手足が不安定になる」と同様に、関節がスムーズに動いていないと、関節を動かす際に抵抗が強まり、麻痺した部分はさらに力が入りにくくなります。

このような後遺症の悪化は、非常に良くみられます。

「最近、なんか変だな?」と感じたら、お気軽にご相談ください。