「肩が抜けてしまった」という表現をして、病院にいらっしゃる方がいます。
医学的には、「肩関節脱臼」と言われるものです。
肩関節脱臼とは?
肩関節は、肩甲骨と上腕骨の2つの骨で成り立っています。
何かの原因で、上腕骨が肩甲骨の関節から逸脱し、正常な位置に無い場合を脱臼していると言います。
例えば、転んで手をついたり、スポーツ場面で腕を後ろに引っ張られたりすると生じることがあります。
一般的な肩関節脱臼の治療
まずは、整形外科を受診し、レントゲン撮影を行ない、診断してもらいます。
脱臼が診断されたら、上腕骨をあるべき位置に戻すため、脱臼の整復を行ないます。
整復を行なった後、数週間、腕を固定します。
その間、痛み止めや湿布の処方や電気治療を行ない、痛みの軽減を図ります。
組織の修復が進んで、腕を動かせるようになったら、リハビリを行ない、肩まわりの筋力をつけて、再発しないようにしていきます。