姿勢のゆがみがひざ痛の原因になる
理想的な姿勢はない!!
今日、健康ブームであり、姿勢矯正や理想的な姿勢がどういうものであるか、という情報が飛び交っています。はっきり言いますと、多くは間違っています。
なぜかというと、一定の姿勢でいることはないからです。
私たちは、重力環境の中で、生活しています。
絶えず、重力に抗し、姿勢を変化させながら、動作を行い、生活しているのです。
理想的な姿勢と言われているものも、その中の一部なのです。
動作中、一瞬、いわゆる理想的な姿勢になるかもしれませんが、動作の中では極めて短い時間であり、理想的ではない姿勢でいることが非常に多いです。
それが普通(正常)です。
したがって、理想的な姿勢でいることはできず、そのような姿勢を追い求めることこそがナンセンスです。
なぜ、不良姿勢が膝の痛みの原因になるの?
では、どういう姿勢が問題になるのでしょうか?
それは、膝に負担がかかっている動作しか行えないように姿勢が固定化していることが問題なのです。
例えば、ある関節が硬くて、柔軟性が低下していたとします。その影響を受けて、歩行時や階段昇降時に姿勢が固定されます。
言い換えれば、どのような場所、状況でも同じ歩き方しか出来ないということです。
環境に合わせて、姿勢スタイルや歩行スタイルを変化させることができないのです。
私たちは毎回、違う歩き方を、その時の状況に応じて選択しています。
その状況に応じての対応ができなくなり、常に同じ方法で歩いたり、階段を使ったりすると、膝関節の一部に負担がかかり、痛みにつながります。
これが、変形性膝関節症などの膝の痛みの正体です。
関節が変形しているとか、軟骨がすり減っているとか、筋力がないからとか、そのようなものは変形性膝関節症などの本質ではないのです。
姿勢が固定化しており、動作において一定の方法しか選択できなくなり、関節の一部に負担がかかっているために痛みが生じるということを知ると、変形性膝関節症などの疾患の捉え方が変わってきます。
姿勢の変化から、動作の変化へ
姿勢が固定化されると、動作に変化が生じます。
したがって、姿勢と動作を切り離して考えることはできません。姿勢を直すということは、動作を直すということになります。
- 扁平足
- 左右の寛骨(骨盤)の相対的位置関係の不良
- 猫背
- 頸が肩よりも前に出ている
- 腰の反りが極端にない(腰が曲がっている)
- O脚
- X脚
- がに股
- 内股
- 肩が下がっている
- 筋のアンバランス・身体イメージの不良
- 痛み、など
当院は、不良姿勢を改善するために、まず全体を観察して、膝関節に負担のかかる相対的な位置関係を分析します。
静的な立位と動的な歩行では、姿勢が変わりますから、歩行分析を行い、静的立位姿勢のときの問題点と動的な歩行のときの問題点の共通点を明確にしていきます。
姿勢がゆがむ前に、当院の整体がおススメです。